2011年10月16日日曜日

41:格差に怒る世界市民の登場/中程に追加あり






ソ連邦の崩壊からちょうど20年を経て、今度は新自由主義体制が根底から揺らぎ始めました。
10月15日、世界中で格差是正と民主主義実現を要求する市民が一斉に立ち上がりました。文字どおりの団結する世界市民の登場です。

ベルリンでは約一万人ほどが首相官邸へ押し掛け、さらに国会前の共和国広場を占拠する行動に入り、警官隊とテントの設営を巡って小競り合いが始まりました。フランクフルトでは5000人ほどが集まり、欧州中央銀行前の広場にテント村を実現しようとしていると報道されています。

ベルリンの首相官邸と国会前の写真を説明抜きでいくつか紹介します。すべて10月15日の午後、筆者の撮影によるものです。
(引用の場合は「撮影:梶村太一郎」と明記して下さい)

(17日に追加)
大沼安史さんが「個人新聞」でガーディアン紙に掲載されたチョムスキーらの行動宣言を日本語に翻訳されています:
 http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2011/oct/14/manifesto-global-regime-change
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog5/2011/10/for-the-record-.html

大沼さんご苦労さまです。

まさに世界市民(Weltbürger)へ呼びかけた宣言であり、世界市民主義(Weltbürgertum)構築に向けた宣言です。15日の全世界での行動ではっきりしたことは、2003年2月15日にイラク戦争に抗議して世界各地で一斉に大きなデモが行われて以来のことであり、しかも今回はグローバルな金融資本主義の暴虐に抗議する行動としてあるため、これは大きな運動の始まりであるということです。

右も左もなく世界の99%が怒りだし、特に若者が中心となっているためドイツのメディアでもすでに68年世代(これも当時としては限られていたとしても世界的な動きでした)に続く21世紀の「11年世代」という言葉が使われ始めています。日本でも脱原発運動から11年世代が登場してほしいものです。

ちなみにベルリンでは国会前広場を占拠しようとした若者たちは、200人ほどが冷え込む真夜中までがんばったのですが、警察官の実力行使で12のテントととともに実力排除されたと報道されています。

写真をひとつ追加します。この明らかに海賊党であると思われる若者も、早くからテントを張り椅子に腰掛けてバナナを食って元気をつけていたのですが、排除されたようです。





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