2011年10月19日水曜日

44:南相馬「死の領域での人生」ドイツ公共テレビARDのドキュメント放送/追加:大山弘一議員に支援を!

右からHaneda(羽田?)氏と三浦万尚さんたち、下記WDRのHPより
ドイツの公共テレビ第一放送ARDの西ドイツ放送局(WDR)が10月18日夜、30分のドキュメント番組で南相馬市の市民に密着した30分のドキュメント番組を放送しました。フィリップ・アプレッシュ記者と彼のチームの取材です。

タイトルは「死の領域での人生/フクシマ後の日常」です:

http://www.wdr.de/tv/weltweit/sendungsbeitraege/2011/1018/index.jsp
(ビデオもここで見ることができます)

奄美のアースデイという環境保護団体から救援に駆けつけた三浦万尚(みうらばんしょう)さんを中心に、事故から半年後の日常生活を、再開された学校や幼稚園に取材し、子どもたちや乳幼児を抱える母親たちの姿と生の声を伝えています。

タイトルが示すとおり、地震と津波を生き延び、その後、とても人間が生活すべきではないすさまじい放射能汚染のなかで、おびえながら日常生活を取り戻そうとする人々の思いを記録しています。

ひとびとは、日本のメディアの取材に応じるよりも(そもそもあまりまともな取材には来ないようです)、非常に率直に語っていることが見て取れます。チームが信頼されたのでしょう。また取材に訪れるでしょう。

非常に貴重な記録であることだけをお伝えして、胸がつまりますので、わたしの感想はここではあえて控えます。

再放送は来週月曜日以下のとおりですので、ご覧ください:
Montag, 24. Oktober 2011, 14.30 - 15.00 Uhr (Wdh.)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
(一夜明けて19日追加です)
下記の写真の子どもたちのことが気になり、調べてみますと南相馬市では、再開された小中学校では、元の2168人の児童生徒のうち862人が登校したとの河北新報の記事がありました:

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111018t63003.htm

この「死の領域」に住まざるを得ない子供たちは、妊婦と乳幼児とともに一刻も早く疎開させなければなりません。日本が「人間の国」であるならば、まずすべき最低限のことです。
先の大戦では、軍国日本は学童疎開で児童を守りました。放射能汚染は空襲よりももっと恐ろしく執拗です。防空豪では防げません。とにかく安全圏へ疎開させることしか方法はないのです。このように放置することは、日本の将来の命を見殺しにすることに等しい、行政不作為による犯罪行為です。そもそも憲法に保証された基本権遵守の放棄です。

小田実が阪神大震災の後に、被災者を棄民扱いする行政と国に対して「これが人間の国か!」と怒りの声を挙げましたが、その声を思い出します。彼が健在ならば間違いなく子供たちを救う運動を始めているに違いありません。

ところが南相馬にも大山弘一さんという新人の市会議員が、国と行政に向けて孤立無援でも早くから立ち上がっておられます。
すでにユーチューブで2度にわたり、世界に向けて南相馬の実情を冷静に客観的に訴えておられます:

http://www.youtube.com/watch?v=a4AoaGuLoMk&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=O-VMhQFn00g&feature=player_embedded


ここで大山議員は「世界市民の母性、父性、理性に向けて訴える」と呼びかけておられます。
なんとすばらしい言葉でしょう!
わたしも世界市民の一人として大山弘一さんを応援します。

大山こういち議員のブログです:
http://mak55.exblog.jp/


大山議員頑張れ!

そして、世界中のみなさまに、この子どもたちへの援助をお願いいたします。 

再開された南相馬市の小学校で、子どもたちと取材チーム、写真同上

1 件のコメント:

  1. 政治とマスコミと一般の人々の「未必の故意」と「認識ある過失」の混沌の中で。
    再開された学校の児童たちの表情は笑顔だけではないとわかる。不自然な「安全」環境の862人の子供達。

    唯我独尊の楽観と開き直りのこの有様を子供達と共有する親や教師はいるはずだ。以下引用。

    山下俊一:何度も申します様に、100mSv以下では解らない。それについての責任は、私自身も取る事は出来ません。何十年追って私死んでしまいますから。その後でその子供達にもし病気が出たとしても責任取りようがない。ですよね? youtube.com/watch?v=Tj3oiu…

    返信削除