2011年10月28日金曜日

47:一枚の紙が日本と世界を核から解放する:「原発いらない福島の女たち」の要請書

 昨日の10月27日に日本政府に提出されたこの一枚の要請書が、日本と世界を核の汚染から解放する糸口になることを、わたしは確信しています。
「原発いらない福島の女たち」のみなさんが、経済産業省前で座り込みを始め申し入れたものです。

ここからの引用です:http://onna100nin.seesaa.net/article/232365639.html

女性たちの内30人が経済産業省へ交渉に乗り込みこの要請書を読み上げたあと、7名の方の発言があり
それを大沼安史さんが、さっそく起こして下さっています。この一枚の紙に籠められた女性たちの心が伝わる貴重な記録ですので、大沼さんに感謝しつつ転載させていただきます:
(以下転載)
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ビデオ:
http://www.ustream.tv/recorded/18140229
大沼さん:
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/10/post-e8ba.html#more

 ◇ 経産省への要請文を読み上げ、申し入れしたあと、最初の発言者がこう言った。(ビデオ 6分45秒過ぎまで)

 ……そして、こんなに大きな犠牲と、それから私たちの自由を奪い、自然も破壊し……環境破壊、そして生態系も破壊している。こんな大きな危機はかつていままでなかったのではないでしょうか?

 いままで私たちは、みなさん方のほうから、安全神話……もう何重にも五重にもなっているから大丈夫だとか、技術がいいとか、もうさんざん聞かされて来ました。

 そして東京電力は……福島県、10機ありますけれども、それ止まったら、東京は真っ暗闇になるとまで言われました。だから福島のみなさん、ガマンにしてください。ご協力、お願いします——みたいな言い方、されて来ました。

 でも2002年に全機止まりましたよね。何にも東京では起きませんでした。嘘でした。

 原発止まると。私たちの生活は30年も逆戻りしますよ、不自由しますよ——そんなこと、ありません!

 省エネ技術が進み、ほんとに、昔の半分、5分の1ぐらいの電力でも、それでも効果を出すようない技術が開発されてます。 

 電力が足りない、(原発は)コストが安い……全部ウソです。

 1号機が建設されてから40年が経ちました。もう寿命がきているんです。なんで20年延ばそうというんですか?

 もう、これ以上、危ないことをやらないでください。

 私たちはたくさんんの自由を奪われました。自分の家(うち)に住めないんですよ。家族と一緒に住めないんですよ。食べたいものを食べられないんですよ。家畜、見殺しですよ。窓も開けられない。布団も干せない、洗濯物も干せない。何よりも子どもは表で遊べないですよ。こういう生活、想像していただけますか?

 食べるもの、毎日、何食べていいか迷っています。

 みなさん、ひとりひとり、自分の家族が原発の近くにいると思ってください。……本当に!

 苦しんでいる人がたくさんいる!

 こんな苦しみを与える権利は、みなさんにもないです!

 どんなに除染しても、1週間くらいでまたもとに戻ったり……無駄なお金です。

 山を除染する?……どうするんですか?

 とんでもないことでしょ。

 木の葉をみんな、むしり、木を切り倒し、土を運ぶんですか?

 自然破壊以外のなにものでもないじゃないですか? 保水力を奪い、山の生きものはみんな、どこに行くんですか?

 とんでもないことをやってくれたんですよ!

 もう、もとに戻んないと思います、福島県は。完全には。

 せめて、いまの原発、全部止めてください。

 これしかないんです。いくらお金をかけたって完全には戻らない。命が脅かされているです。

 こどもが危ないんです。未来がないんですよ。

 これは福島のみなさんの未来だけではないです。日本の未来です。

 日本は世界からもう仲間はずれにされると思います。モノは売れない、人間も拒否。何やってんだと……。止めてください!

 はっきり言います。

 原子力をやりたい人は、なんらかのかたちで、いい思いしている人です。そう断言して間違いないですよね、みなさん(拍手と嗚咽の同意)。

 ほんとうに命を考え、日本の国土をね、大事にしたい人は、もう言わないはずです。こんな犠牲を目にしたら……。

 これを再稼働したり、また再開?……こういう人は、なんかおいしい思いをしています。間違いない! 私は断言します! みなさん、そうですね(拍手と嗚咽の同意)

 そういう人は一掃してください! 要りません!

 もう止めてください!

 みなさん、もう、嘘は要らない!

 ◇ 2人目の女性の発言

 みなさん、頭のいい官僚さんだと思ってて、一刻も早く止めるためにどうしたらいいかっていうことに知恵を絞っていただきたいんです。お願いします!

 (最初の発言者、敢然と、「頭が良くても心が悪ければ、何にもなりません」と)

 いやそれは。心もいいと信じて、ここにやってまいりました。

 (最初の発言者、「そうだといいですね」)

 ◇ 3人目の女性の発言(13分過ぎまで)

 私は二本松に住んでいました。二本松は避難先になっていたのですね、だけど、そこから出てくる際に——いま佐渡に移っているのですけれども、やっぱり後ろめたいのです。

 あたしは結婚もしてないし、子どももいない。50歳も超えてますから、なぜ逃げてくれるだ、みんな避難した場所からなぜ逃げて来るんだと……言葉では直接は言われませんけれども、ものすごくそういう圧力を感じました。

 3月にも一度、まず一番最初に10日間だぇ、佐渡に避難しました。それは友人が呼んでくれたから行けました。

 2百何十キロ、避難したところで……でも目の前に直線距離40キロで柏崎が動いていることが分かりました。

 もう、腰が抜けるほど、ガッカリしました。

 そして、ついこないだ——そして11月、12月にもまた続けて、定期点検しているはずのその原子力発電所に次の燃料を運び入れるということが行われるようです。

 全然、経済的でないほかのことに対して、イニシャルだったり。ランニングコストは原発は有利なのかもしれませんが、この一事が——福島のことが起こって、これだけお金がかかっている。まだいくらかかるかも見当もつかない状況を見て、どう説明できますか?

 津波が来なければいいんじゃないか、とかいう話がありますけれども、それはいつもいつも想定していたはずなのに、それより大きいのが来たらもう想定外だということで。もうそんなことで、○○○(聞き取れず)がいいんでしょうか?
 
 想定外はあってはいけないんですよ。

 わからないことはたくさんあるかもしれないけれども、それは私たちが、わからないことをわからないことだ、できないことをできないことだと、ちゃんと分かって、そして危険をおかさないことが、とても大切なことだと思います。

 ほんとうはチェルノブイリから私たちも学ばなければいけなかったし、ほんとうはこの福島で犠牲を払う必要はなかったかもしれない。そのとき、学んでいれば……。

 私は(福島)県内にいるときは、ほんとに被害者だと思っていました。でも、一歩、県外に避難したときに、ああ、選挙権を持っていたよね、と思ったんです。反対運動はしてきたし、今の県知事にも票は入れてません。でも結果を出せなかったことに対して、ものすごく責任を感じています。原子力は、結果を出さなくちゃいけなかったことだってことを、ものすごく悔いています。

 選挙の一票を誰に投じていいか分からないくらい、私たちの意見の代表は誰か分からないくらいの選挙は、そこらじゅうにあります。
 それでも、それでも選挙民である私たちは、なんとかその1票を生かすように、きちっと努力しなければいけなかった。
 もっともっと努力できたんじゃないかと思っています。

 自分で守りきれないことは、しちゃいけない。失敗はしたかもしれないけれど、ここからきちっと学びとって、次に失敗をしない。そうしなければ福島の県民も日本も、そして宇宙の、汚してしまった、穢れてしまったものたちが犠牲を払った価値はないと思う。

 もう不信感でいっぱいですから、いくら誰が点検していただいて、どう保証してくださっても、信じられないんです。信頼関係はもう壊れています。どうお金を積まれても、もとに戻らないんです。

 やめましょう。

 こんな危険を冒すときまで、どうしてもこの原発という方法を選択しなくちゃいけない理由は、ほんとうに、どこにあるんでしょいうか!
 ぜひ、このことを、もう一度、検討していただきたいと思います。

 ◇ 4人目の女性(15分51秒まで)

 ……だけども私の団地の近くには、浪江町の仮設住宅があります。寒い・暑い、これからたいへんな時を迎えます。そうした中で、自分たちは原発で恩恵、受けて来たから、ほんとうは反対なんだけれども反対できないんだ、と。自分たちの息子が、自分の夫が原発で働いてるんだと。そういうことで反対できないんだ、だけども反対だから、こんなおっかないものね、なくしてほしいから、カンパしてあげるね、って言ってくれる人もたくさんいるわけですよ。

 ですから、私たちはここに来ている。だけども、来たいけれども来れない人もたくさんいるわけなんです。

 私もこうした原発が起きる前までは、原発は安全だ何だかんだって。で、そこできれいな制服——事務服を着て、制御室で、ああいうふうに運転しているのが原子力発電だと思っていました。だけど定期点検の最中に——ほんとうに、浪江の人たち、貧しかったから、働くところないから、あの原発第一、東京電力の下請け・孫請け、そういったかたちで——で、定期点検という、ほんとうに放射能にまみれながら、原子炉の奥に入って生活するわけですよ、

 そうすると、自分たちの将来、子どもたちに奇形児が生まれるんじゃないか——そういったことを心配しながら、自分は放射能に汚染されて結婚できないんじゃないか、と。そういうふうな思いをして、働いているんです。そういう人たちがたくさんいるんです。ですから、そういう人たち……なんていうんだろう、きれいな仕事では決してない、そういった非人間的な、被曝をしながら、自分のからだを壊しながら、しないと維持できないような原子力発電って、こんなのはふざけていると思いませんか?

 この21世紀のすばらしい、科学技術が発展し、もっともっと人間は安全に、正しく労働できるはずなのに、なんでほんとにあんな被曝労働しながら、汚染されながら働らなくちゃないんだって。

 結局、貧しかったわけです、私たちは。仕事がないから、原発の孫請け、孫の曾孫請け、そういったことで働かないと生活ができない人たちがたくさんいるわけなんです。

 そんな人の弱みにつけこんで、原子力発電所がみんな貧しいところに来てるんじゃないですか?

 ですから、仮設住宅にいる人たち——みんなそういうふうに言っているんです。

 ですから、反対だけど、声を上げられない人がたくさん、いるんです。

 ◇ 5人目の女性(22分過ぎまで)

  娘を連れて福岡に自主的避難ということで避難しております。

  あの……まず事故が起こる前に、原発、止められなかったということを……あの、経済産業省の人たちには、謝ってほしいです。

  そして私たち、子どもたちに、たくさんの核のゴミを押し付けるっていること、それからこういう差別の上になりたっている、こういう原発っていうものを、いっぱい、その○○できないってことで、それだけでもほんとに、なんとか止めたくて動いて来ましたけど、結局、こういうことになってしまって。

 そしてまだ原発の事故も収束もしていないで……こんなに汚染された世界を子どもたちに引き渡さなければならないなんて、ほんとに悔んでも悔やみきれない思いです。

 いま私たちができることは何かって、ほんとに明らかだと思います。一刻も早く子どもたちを安全な場所に避難させてください。

 子どもたちがきちんと成長して大きくなる。たくさんのいろんな経験をして、次の社会を担う大人になって行く。その権利を、私たち大人が保障しなければいけないと思います。

 子どもたちを一刻も早く、避難させてください。

 いまこれから、どういうことが起きるか、低線量の長期被曝の状況の中で、その前にですね、初期の大量被曝というものを、私たちは子どもたちを、ほとんどの子どもたちを、私たちはきちんと守ることができなかった。そしてそのうえに、こうした長期低線量被曝ということがあります。

 これからどういうことが起こるというのは、どんな専門家でもどんな科学者でもまだ分からないことが多過ぎる。そういう中で、私たちがいい加減な推論とか確率論に、子どもたちの未来を預ける——そういうことを社会として選択していいとは思っていません。

 ぜひ子どもたちを、大人の責任において、最大限、できるかぎりの安全を守れる、そういう選択をするように、よろしくお願いします。

 初期の被曝を防げなかったことにおいて、情報を隠蔽したということについても、ほんとうに許せないもんです。

 そしてそのあとに、このぐらいの被曝だったら大丈夫という、事故が起こったあとの安全キャンペーンをされているということについても、ほんとうに……ただちにその方針を撤回してほしいです。

 子どもたちに今のこの事態について、何か責任があるとおっしゃられる方は一人もいないと思います。

 その子どもたちに今、どんなことを私たちは強いているのか、強いさせているかということを是非考えていただきたいです。

 子どもたちの避難・疎開についての見解を、はっきりと聞かせてください。

 避難と疎開がきちんと行われる条件を整えるために、自主的避難者に対しても完全な補償というものを行うという方針を明らかにしてください。

 これは私たちの経済的な問題だけではありません。私たちの生きる権利が——それから私たちの基本的人権が守られる……。その権利を認めてもらうというそういう意味も持っています。

 一刻も早く、子どもを安全なところへ避難させてください。

 ◇ 6人目の女性(25分40秒すぎまで)

 郡山から来ました。(聴取不能)郡山、あるいは福島市では、子どもたちに——ま、大人もそうですけど——今、今も放射能を浴び続けているわけです。それは、健康な生活を——これからずっと先を生きていけるレベルのものではなくて、みなさん、情報はきちんと持っていらっしゃると思うんだけど、原発事故はほんとに、多方面にというか、いろんな問題を解決しなくちゃいけなくて、ほんとに大変なんですけども、その中でも、やっぱり一番先にやんなくちゃいけないことは、子どもたちの命を守ることなんです。

 みなさん、子ども、おありかも知れませんけど、自分の子どものことを思ってください。

 子どもたちを逃す——あのお、避難させたいわけなんです。私たちは。

 とりあえず、一番それが喫緊の問題です。

 しかし、なかなかそれがうまく行ってないというのは、これは公的な——公なところの責任なんです。

 正しい情報を、正しく伝えてください!

 私たちはやっぱりねえ、市民運動を一生懸命やってたって、やっぱり、なかなか情報を多くの人々に届けることはできないんです。力不足です。

 それは御用学者といわれる人たちが、安全だ、安全だと言ってね、公費を使ってあちこちで宣伝して回っているわけです。福島県では。

 だから多くの人が一様に不安を抱えていながらも、やはり移動するのは大変ですからね。

 いろんな事情があります。

 お父さんの仕事や子どもが、やっぱり仲間が大切だから私は行かない、お母さんだけ行って、とか。

 一家庭が——ひとつの、いろんな困難を抱えているわけです。

 そういうとき、正しい情報を流していただけないと、あのう、やぱっり心理として、安全だと言われれば、やはりそうかなあと、そちらの方にしがみつきたいわけです、私たちは。

 ねえ、大人の責任です。あなたたちも大人でしょう? そしていろんな競争率を勝ち抜いて、いまの職場にいらっしゃるわけだよね。

 もう首をかけて、人間として動いて下さい。(同意の声と拍手)

 (聴取不能)職場で首をかけて下さい。

 子どもたちを救うために動いてください(「そうです」「心で動いてください」の声)

 そして線量から言うと、チェルノブイリの例がとこかくあるわけです。あの時、○○できなかったんだけども。

 今、その辺の論文できているんでしょ。あの論文によると——ちゃんとした人が書いたものですよ——福島や郡山レベルは、避難の義務。もしくは避難の権利——チェルブイリでいうと、そういう地帯なんです。ですから、そういう、早速動かなくちゃいけない事態に、私たちは平気な顔して暮さざるを得ないわけです。不安をいっぱい抱えながらも。

 ほんとうの情報をほうとうに伝えてください。

 そうしないと動けません、多くの人は。

 そのことで必死にやってください、首をかけてやってください。

 ◇ 7人目の女性(34分過ぎまで)

 三春町から来ましたショウジ・イクコです。

 私たちの血税はどんなふうに使われているのか。怒りに震えます。

 東電は安全策にお金をかけず、何にそのお金をかけて来たでしょうか?

 もう東電の隠蔽体質は世界にとどろきました。

 そして九電は「やらせメール」。もうほんとうに国民はあきれています。

 電力会社は——もうほんとうに、その堕落ぶりは、企業の態をなしていないですよ。どうして、こんなふうになったのか?

 その諸悪の根源は、この電源三法だと、思います。

 もうこれは、これまで封印されていたようなんですけれども、新聞社もずいぶん記事を書いてくれるようになりました。もう国民の知るところとなりました。

 この地震国で、狭い日本に54機もの原発を林立させるために、つくられたのが、この電源三法ですよね。

 私は県議会に、プルサーマルはやめてという請願を出しに行ったときなどに、議員に紹介議員になってくれるよう頼みますけれども、「おれは東電の委員だかからな。なけないなあ」——そんなことを言う議員がいくらもしました。

 私たちの血税はどんなところに使われているか?

 その議員は月に一度、仙台で、東北電力と会合を開いたり——東電も似たようなもんだと思います——それだけで20万の手当をもらったりしてるんです。

 私たちの命とひきかえに、どんなふうな使われ方をしているのか?

 以前は箱モノ。2億、使われましたけど。今はまた少し違って来ていますけれども。

 それでも天下り法人などに……何千億ですよ。

 どうしてそれを福島原発の安全策に使わないのか?

 設計の段階でも万一、ベントが起こったときに大丈夫なような大きなフィルターをつけることも検討されていたようなんですよね。

 それでもそんな大きなものをつけたら、みんなが不安がるからと。それも没になっていますよね。

 あの清水社長はコストカッターですよね。人件費と、それから安全のためのコストをすべてカットして来ている。でも、そういう電力会社と経産省は残念ながらベッタリという、そういう印象をぬぐえないんですよね。

 今、エネルギーの計画を見直しされていると思いますが、まだまだ再生可能エネルギーの法律しても、いろんな不備がありますよね。早くそういうところを、どんどん変えていって——もちろんそれは、もう原発は廃炉と、再稼働もしないということに早くシフトを変えてやらなきゃいけない、そういう法律の改正とか、やってほしいんです。

 私たちの血税が、もうどんどんどんどん、私たちが怒るような方向に使われていってしまってます。どうして避難のために使われないんですか?
 
 発送電分離——これも必要不可欠ですよね。

 せっかく自然エネルギーを普及させようとしても、いろんな難所がありますよね。私たちはもう早く、シフトを変えてほしいと思っています。

 ここに書いてありますように、地域はほんとうに補助金で、交付金で、自立を妨げられて来ました。

 まあもちろん、誘致した責任はあります。でも責任といったら、安全策——安全であると嘘をついてやって来た東電の責任はもちろんのことですけど、国策としてやって来た国の責任もそれに次ますよね。

 そしてもちろん、国民の責任もあります。電力を享受してきたわけですし、そして私たちも選挙というかたちで、責任の一端はあると思います。

 だけど、通産省には、早く人を代えてやるべきことがたくさんあります。

 私たちの税金を、どうかまっとうなところに使ってほしいんです。

 即刻、電源三法は廃止していただけるようにお願いいたします。

  ●

 以下、質疑に。

◇ 質疑終了後 最後に行なわれた、一人の女性からの発言(56分過ぎから)

 でも、私、思うんですけれども、敵対しているわけでも、みなさんを吊るしあげるつもりでもないんです。

 ほんとに、やっぱり、次の命を守りたいだけで。

 みなさんも、こういうお仕事をしているからには、とても高い志をもってやって来られたと思いし、今、立場上、あの、お返事できないというのも、重々わかっているんです。

 だから、どうか生涯をかけて、ほんとに自分の良心とか、そういうものをちゃんと……私たちの今日の気持ちとか忘れないで活かしてほしいと思います。

 そうでなければ、私たち、犠牲になった意味はないんです。

 ほんとに福島県だけの汚染じゃなくて、みなさんの家族にも、これから出て来ることだと思うのです。

 だから、ほんとに、ここでこう、責め合うのじゃなくて。

 私たちはほんとに、お願いにも来てるし、訴えにも来ているです。

 どうか、こういう場を無駄にしないで、みなさんの、ほんとにこれからの国を——ちゃんと、その、お金だけじゃなくて、幸せだったり、そういう当たり前のことを、ぜひ、ほんとに活かしてください。

 みなさんが生涯かけて、そういうお仕事をしださい。

 私たちも今日は責めに来てましたけど……今日、謝ってくださいましたけど、やはり古い体質の人が築いたことで、いまのみなさんに謝ってもらっても仕様がないというのは、正直のところ、あるんです。

 みなさんもどうか、そういう古狸にならないでください。(笑い)

Posted by 大沼安史 at 10:00 午前 | Permalink

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