2011年10月16日日曜日

42:何をいまさら:東電 J・ヴィレッジの核のゴミ写真公表

今日のニュースで東電がJ・ヴィレッジに山積みになっている作業衣などの低レベレル汚染物の写真を公開したとのことですが、何を今さらですね。
こんな写真は、第39回で写真もいれてお報せした通り、シュピーゲル誌の女性記者のルポでひと月前に世界中に知れ渡っています:
http://tkajimura.blogspot.com/2011/10/blog-post_11.html

おそらく、この事実をすっぱ抜かれたために、しぶしぶ公表したのでしょう。であれば、ドイツのZDFが暴露した違法な下請け労働者との雇用契約書も公表させねばなりませんね。

ここでも判ることは、日本の大メディアは日本に居る少数の欧米のメディアの「おこぼれちょうだいの下請け」のようなものです。今日の報道もその典型です。中国の報道機関をとても笑ったり批判はできませんね。似たような状態にあります。
なにしろ3・11以来、肝心かなめの事実は海外の報道からしか知らされなかったし、いまだにそうであるのがあわれな日本の市民です。情けないことです。

共同通信によると
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101501000877.html
処分方法は決まっておらず、東電は「当面はこのまま保管し、さらに積み上げる」としている。

とのことですが、これは「放置する」ということです。
このような低レベルのゴミは最終処理場に運び込むまでは、特別のドラム缶に圧縮して詰めて保管するのが通常です。それすらなされていないことは驚くべきことです。
こんなやり方をする会社に、スルーダウンした世界史上最悪の核燃料のゴミをこれから何十年もかけてはたして処分する能力があるのでしょうか。全くもって疑問です。 

シュピーゲル誌による写真をもう一枚挙げておきます:

http://www.spiegel.de/fotostrecke/fotostrecke-72856-3.html
Noriko Hayashi/ DER SPIEGEL

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