2011年10月23日日曜日

45:Occupy Berlin 、ベルリンを占拠せよ! 22 Oct 2011/追加情報あり

我々は体制に重要だ。我々の金を銀行ではなく教育に

警察との交渉を報告

集会は小さなカメラで実況中継

乳母車も車椅子もワン公も99%

国会の「ドイツ人民のために」のスローガンが呼びかけている




シャボン玉のお姉さんも登場で子供たち大喜び

ピーグル君もご苦労さま


先週の土曜日に引き続き反格差デモが再びドイツの主要都市でありました。呼びかけたアタック/Attackによれば、今日は先週よりも少ない全国で10000人ほどであったとのことですが、どうやらドイツでも継続しそうです。特に先週土曜日から欧州中央銀行前広場での合法的キャンプに成功したフランクフルトでは、すでに約70のテント村が一週間継続しており、今日は4000人が集まったと報道されています。

ベルリンでは、先週報告しましたように無認可で国会前にテント村を作ろうとして警官隊に排除されて、失敗したのですが、(やはりニューヨーク、ロンドン、フランクフルトのように証券取引場や大銀行の中心がないベルリンでは集結点が、やたらに広い国会前しかないのが弱点です)今日はわたしが見たところでは、それでも2000人ほどが国会前に集まりました。警察との交渉で、テントを持ち込まないとの紳士協定ができたようです。その代わり毎日15時に国会前に集まることにしたらしいです。
とういわけで、今日は先週とは違い、緊張も解けて組織もかなり落ち着いており、また好天のため家族連れの政治的ピクニックの雰囲気でした。

新しいスローガンは「 Occupy Berlin/ベルリンを占拠せよ」が登場、もし国会前が数十万人に占拠されるとなると、こりゃまた21世紀の革命となりますが、さてどうなるか。
これは当面は、大きな山場にさしかかっている世界金融危機の動向にもよりますが、実は革命的なマグマが地表に現れて来ているようです。

確かなことは、この若い世代が中心のグローバルな運動は、68年世代との明確な世代交代の始まりであるということです。
 かれらの武器は海賊党のアイデンティーでもある、徹底的な情報公開/トランスパレンツの要求です。
(海賊党の躍進については近いうちにお報せします)情報公開なしには民主主義は実現できないとの認識が武器です。
その実験的な実践が今ここで始まっているのです。これは、歴史的に全く新たな出来事の核心です。思想史的には19世紀半ばに登場したアナキズムの伝統の再生かもしれない、それも個人を中心とした現代的なそれであるかもしれないとの印象を得まています。
今年は、広場の占拠してのエジプト革命の勝利、夏にはマドリッドの広場での実践、現在のアテネのストライキ。これらは考えてみると、アテネの古代民主主義のよみがえりのようです。事実、マドリッド以来、この集会には拡声器は一切使われていません。演説は聴こえた範囲の者がそのまま大声で一斉に繰り返して周りに伝えるのです。古代アテネの復活です。驚くべきことです。

このようなことを見ていてつくづく実感しました。わたしの孫の世代の小さな子どもたちも多くが参加していました。
日本でもこれから、否が応でも広がるでしょう。子どもたちが放射能でくたばることを拒否するならば、日本の人民、国会を占拠せよ!

(23日追加)一夜明けての情報によると、国会前では20名ほどがテントなしで寝袋だけで夜明かししたそうです。なにしろ最低気温は零度前後ですから寒かったことでしょう。
また、昨日の夕方には11月12日にベルリンとフランクフルトで国会と金融街を包囲する大きなデモが決議されたとのことです。
昨年秋9月18日のベルリンでの反原発国会包囲デモは10万人でした。前にも書きましたがドイツでは10万人デモが起きればその政策は潰れ、50万人で政権が崩壊、100万人で体制が崩壊=革命になります。どうなるか見ものです。

さてフランクフルトの情報はここに集められています:
http://www.occupyfrankfurt.de/

このなかで、以下を見ますと10月15日の欧州中央銀行前での最初の集会の様子が、3次元の360度のパノラマ写真で見られます。Panoをクリックして下さい。すごい技術ですね:
http://3d-top-event.net/?event=151&tag=Occupy_Frankfurt


というわけで、22日の写真です:

ベルリンを占拠せよが登場
ゼッケンもその場で即製
学生が多いからこの要求もあります
99%を化粧する



1 件のコメント:

  1. 未来を創るデモに参加する人たちに創造する力の躍動を感じる。
    この躍動感はN.Y.とも違う、心が踊る。
    なんとも羨ましい感じを抱く自分に問う、未来に惹かれるものが私にあるか?
    ドイツには政治に自分を反映させる歴史がある。
    ナチス政権の戦後の賠償を払いながら成長してきた国。
    長期の東西分断からドイツの心の統一を経て、
    賠償を終えたドイツのガイストに学ぶときがやってくる予感。
    EUが健全であるためには、個々の参加国が健全でなくてはと思う。
    真の市民が国民となる政治、輝く英知の国へと向かう国の喜びを感じる。

    日本の実情は放射能と心の汚染地帯が広がっている。
    それは、私には悲しいことだが無意味では無いはず。
    ネットの天網に映る中を探せば、そこから世界の小窓がいくつも見える。
    多くの人がその委ねたい未来に手をのばしている。

    私は世界市民。

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