2013年6月17日月曜日

170:ベルリンのトルコ民主化連帯デモ・Soli-Demonstration für Demokratie in der Türkei in Berlin 16.6.2013

 本日、6月16日にベルリンで行われた、トルコの民主革命に連帯するデモの写真です。今日はドイツ全土でも連帯デモがありましたが、ベルリンではわたしの見たところ、5000から7000人ほどの参加者が ありました。何度もトルコ系のデモを見ましたが、今回はいくつかの決定的な特徴が見られました。

 1)ひとつは、トルコのマイノリティーであるキリスト教徒とクルド人も参加した初めての連帯デモでした。
2)また、デモの最初の頃には男性が先頭に立っていましたが、途中から引っ込み、女性たちが圧倒的に先頭に立ったことです。本物の民主主義革命には必ず女性が先頭に立つものです。日本の脱原発運動でも同じことがいえます。
3)そして、宗教色が全くなかったことです。これらは現在トルコで起こっていることが、明らかな民主主義革命であることを反映しています。イスラム世界の今後に対して大きな意義のある出来事です。昨日はイランの大統領選挙で、かの国にも変動が起きています。

 このデモで想いだしたことは、1980年の韓国の光州蜂起の際に、ベルリンであった韓国人たちの民主化要求デモです。このデモは韓国の軍事独裁政権の終末を先取りしたのです。それによく似た雰囲気が今日のデモにも明らかに顕われていました。

  とりあえず、写真だけアップしておきます。説明は後ほどします。人々の表情をご覧ください。これがトルコ市民の将来の表情の先取りです。

 写真はクリックすればパノラマで見れます。17日に簡単な写真説明を加えました。
 
デモはトルコ人の多く居住しているクロイツベルグ区のコトブッサートアーから出発。
スローガンは「どこでもタキシム、どこでも抵抗しよう」。トルコ全土のそれそのままです。ここで先頭に立っているのは全て男性たちです。



「インスタンブールは孤立していない」のプラカード。「国際連帯万歳」のシュプレヒコールが繰り返されます。


キリスト教徒や、亡命者の団体が参加しています。
エドガン首相の与党AKPを批判するスローガン。
AKPは引っ込め。


これはツイッターのアドレスです。

レストランのおばさんたちも「鳴りもの」を持ち出して応援。
デモ鎮圧で殺された若者3人の写真を掲げて抗議する女性たち。

デモの先頭近くで「子ども係」の老人。
女性たちの部隊が一番元気です。
ブラジル人の応援隊が途中から参加し、大歓迎を受けました

このあたりから、女性が先頭に立ちます。
音楽に合わしてダンスが始まります。

民主化ワン公も何匹か行進。
子どもたちの隊列も増えています。老人は大変です。

一番小さな少女はついに肩車。

「子ども殺しのエドガン」のプラカードを掲げる女性。




ブラジル人たちも前に出てきました。
トルコとブラジルの女性たちのグローバルな連帯。



背後の建物は左派新聞のTAZの社屋。
この新聞は17日に一面トップの「民主主義が窒息」の見出しで、催涙ガスでの鎮圧を報じ、「エドガン首相はパラノイア」と論説を書きました。
編集者たちも窓から連帯。ここでデモ隊はトルコのメディアの批判を展開。

ベルリンの壁の前では、観光バスもストップ。
「人生始めてのデモです」と若いお父さん。坊やは7ヶ月です。
ドイツ財務省前。これはナチ時代の空軍省の建物です。
その建物の角の広場にさしかかったデモ隊。
この広場は、ちょうど60年前の1953年の6月17日に旧東ドイツの建築労働者が蜂起をして、ソビエト軍の戦車で制圧されたデモの出発点でした。60周年のこの日を記念してこの広場は「1953年の人民蜂起広場」と名付けられたばかりです。そこを今、トルコ人の民主化デモが行進するとは。偶然ではないような光景でした。

ライプッチ広場にさしかかったデモ隊。
ポツダム広場。
おなじみポツダム広場駅を通過。
双子の赤ちゃんもご苦労様でした。この子たちが成長する頃には、民主的な世界になっていてほしいものです。